起業日記#1 早期退職から今日までの道のり

起業日記

このコラムが役立つ人

・会社を辞めて起業しようと考えている人
・会社の人間関係で悩んでいる人
・定年後の人生が不安な人

退職時に考えたこと (失敗することも想定して、やり直せる時間が欲しい)

早期退職を検討したことはありますか?
この記事では、私が54歳で退職した理由と、早期退職プランのメリットについて説明します。
私は会社の早期退職制度を活用して退職しました。
定年まで6年ありましたが、この後6年間会社勤めをした後、何か自分で仕事を始めようとしても
始められる気力があるか、という自信がありませんでした。
やり始めもすぐには上手くいかないでしょう。2年、3年と目が出ない状態でやり続ける気力が
持たない、やるなら一刻も早く始めるべきだと思いました。
いまは私は57歳、60歳までの道の折り返し地点です。色々失敗をしながら、もがいているところですが
少しでも早く走り出したことで、失敗を糧にできると考えています。

個人事業主か、法人化か?(一人社長でやる覚悟を持つ)

私は個人事業主を経ることなく、会社を起こして起業することにしました。
通常、個人事業主での収入が1000万円を超えたところで、法人化を考えるのが通例です。

しかし、私は、「この会社を潰してはいけない」というプレッシャーをかけたいと考え、
迷うことなく法人化を選びました。

もう一つの要因は個人名ではなく、会社名を持って仕事をした方が、自分のやっていることを説明しやすかったこともあります。

法人化すると発生する最低限の費用としては下記がかかります。
①設立時費用
(印紙が株式会社で15万円、合同会社で6万円、その他書類作成等で2〜3万円)
②税理士費用(年間で安くても20〜30万円程度)
また、赤字でも発生する法人住民税が約7万円程度は最低限必要になります。
しかし、資本金も最低限の1円からでも始められます。
これだけの出費で法人としての活動を始めることができるのです。


やってきたこと

会社を辞めるきっかけは、会社員時代から自己研鑽も兼ねて通っていた株式トレードスクールで、初心者向けの講座を行うので、講師をやってほしいという依頼があったことでした。

週2回の非常勤講師なので、会社員時代の収入より大幅に少ないものでしたが、自分が好きな内容であること、人前で話すのが好きなこともあって、引き受けることにしました。
自分はトレードの専門家ではなく、株式投資で失敗もたくさんしました。
失敗をたくさん経験しているからこそ、初心者や投資に失敗して途方に暮れている人に
寄り添った指導ができるのでは、と考えました。

講師を始めてもうすぐ2年になります。その間約400人の方に講義をしました。

講義は3ヶ月単位で、毎週1回講義を行い、宿題を出して、出された答案を全て手書きで

添削していきました。

スクールからは、全員の添削を行うのは無理だろう、模範解答を作ってその説明だけでいい
と言われましたが、頑なにそれを拒んで、毎回深夜まで全員の答案に向き合っています。
私には、何度も続く講義ですが、受講される方にとっては一期一会の機会、絶対に身につけて欲しいことをそれぞれの理解度に合わせてコメント記入するようにしています。

その結果、これまで14クラスを担当しましたが、一人の脱落者もなく、講座を卒業されています。

一人社長といっても、この仕事は、雇われの非常勤講師であり、成果によって収入が変わってくるものではありません。しかし、自分が起業を始めるきっかけになった仕事ですので

全力を尽くして取り組んでいます。

この仕事を通じて、ただトレード技術を教えるだけではなく、初心者が陥りやすい間違いは何か、どのような伝え方が響くのか、どうしたら自分のブランディングに有効か、といった

ことを考え、日々テストをしながらノウハウを蓄積しています。

この講師業と並行して、個人向けのコーチングをしています。
頭の中の整理や目標設定と達成までのお手伝いをマンツーマンで行う、家庭教師みたいな

仕事です。二つのことが相乗効果で、クライアントさんにとってより効果的なものになるように日々頑張っているところです。

当座の目標

他のコラムでも書いていますが、直近の目標は自分のノウハウを本にすることです。

「株式トレード」「マインドセット」を合わせた本を書き、トレードで悩んでいる人の

力になりたいと思っています。

世の中のトレードの本は成功者の技術やどれだけ稼いだか、ということを記した本が

大多数です。
しかし、手に取る読者はトレードがうまくいかなくて、

「どうしたら収益を上げられるようになるのか」

「何がいけないのだろうか」

と悩んで、その解決のために本を手に取るのだと思います。

私のように、失敗ばかり(今でもたまにやります)だった人間が、どんな過程を経て安定したトレードをできるようになったか。どうやって人に教えられるまでになったか。
そのことには、一定の価値があると思っています。
トレードの手法だけ学んでも決してうまくいかない、その手法を使いこなす「自分の心」を どうやって安定させるか、がとても大切です
それを伝えるのは難しいことです。私も何年もかかりました。

しかし、自分はこの苦しい過程を潜り抜けてきており、お伝えできることがある、と信じています。
今年は、本をきっかけに色々なアプローチを考えていく所存です。

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